2011年10月27日木曜日

ただひとりの男 / I WAS THE ONE



ただひとりの男 / I WAS THE ONE





















初のメジャーデビュー曲にして、エルヴィス・プレスリー初の世界席巻大ヒットナンバー<ハートブレイクホテル>のB面ながらTOPI00でも注目されたエルヴイスのオリジナル・バラードナンバー。

胸を焦がす力のこもったカントリーナンバーで、カントリー・チャートではベスト10内8位でランキングされた。リアルタイムで聴いていないが、どんなタイミングで接触しても、未知との遭遇になるはずだ。

ユージーランドの友人は、この曲がお気に入りで、ドライブしていると何度も繰り返し聴いていた。素朴な彼女の生き方にも、素朴な風景にもよく似合う。カントリーナンバーに触れる機会の多い国々の人からはいまも愛される佳作だ。

ドレスアップしたリンダ・ロンンシュタットが砂漠の彼方から口ずさみながら登場する幻想さえ抱いてしまう。無理もない自然でありながらもエモーショナルな運び方が最初から最後まで胸を打ち続ける。それは心の方向指示器のような歌声だ。

トラックに乗ってやってきた21歳の青年は、プラカードもスローガンもなく、心をこめて歌うことで世界中の何の共通点を持っていない人々をひとつにまとめてしまったのだ。

パック・コーラスにゴードン・ストーカ←(ザ・ジョーダネアズ)、ベン&ブロック・スビア(ザ・スピア・ファミリー)の3 人か加わっている。



デビュー盤ながら、フィーリングの確かさ、圧倒的な声の良さ、歌の旨さが発揮され、早くもその実力を示しているのは立派としか言いようがない。21歳にして、どうしてこんなにも素敵に仕上げられるのか、不思議だ。セクシーとは、ひたむきに恋することか、エルヴィスにとってスタジオは放課後の教室のようだ。ナッシュビルにあるスタジオで録音された。


ジーン・ピットニーのマネジャをつとめたアーロン・シュローダーが楽曲を提供している。


0 件のコメント:

コメントを投稿